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Gィィ~んストーリー/お客様の声
 2011年3月11日。東北地方を襲った東日本大震災は、巨大地震と大津波による未曾有の災害をもたらし、被害地域は東北を中心に北海道、関東など広範囲に及びました。中でも福島県は震災に伴う福島第1原発の事故により、多くの人々が県外への避難を余儀なくされました。いつ故郷に戻れるのか、いつ親戚や友人に会えるのか、今も不安の中での避難生活が続いています。
 そうした中、東日本大震災で被災された福島のお客様から、一通のメールが届きました。それは、「震災の数日後、牛角西堀店の店長さんから受けたやさしさに感激し、気持ちがほっとしました。ありがとうございます」というお礼の内容でした。今回はその時の様子について、接客を担当した西堀店の織田店長にお話をうかがいました。

牛角 西堀店 織田 浩一店長
お礼のメールをいただいたお客様は、いつご来店されましたか?

3月17日の確か午後6時半頃だと思います。当店の向かい側にホテルがあり、ホテルの方から、30代位のご夫婦と1~2歳のお嬢さんのご家族3人でご来店されるのが見えました。小さなお子様連れでしたので、お座敷にご案内しました。

ご来店された時、どんなご様子でしたか?

あまり落ち着いた様子ではなかったですね。ホテルからお見えになったのがわかっていたので、「今日ご到着されたんですか?」とこちらから声をかけさせていただきました。すると、「実は福島から一時避難で新潟に来たんです」とご主人がお話になって、それから少しだけ会話をさせていただいたのを覚えています。

お子様にラーメンを提供するなど、店長のさりげないやさしさ、親切がお客様にとって、とてもうれしかったようですね。

お子様の食事が進んでいなかったので、「ラーメンはいかがですか?」とお聞きして提供させていただきました。ラーメンならお子様にも食べやすいんじゃないかなと思っただけで、特別なことや凄いことをしたわけでは全くないんですよ。

震災に遭われたお客様ということで、織田店長はどのような思いで接客をされたんですか?

「震災以降、県外のお客様が増えている」とスタッフから聞いていたので、ご来店当初から、もしかしたら被災された方なのかなと思いつつ接客をさせていただいたんです。「大変でしたね」という声はかけましたが、それ以上深くお話しするのは心情的にはばかれて、とにかく食事を楽しんでいただきたいと、その一心でした。

普段から状況に応じて、お客様に声をかけていらっしゃるんですか?

そうですね。本当に状況に応じてです。その時々で声をかけた方が良い場合、かけない方が良い場合を見極めて対応しています。もちろん、どのスタッフの対応も同様です。

では最後に、お礼のメールをいただいたことについての感想をお聞かせください。

普段通りの接客を今回のお客様のようにとても喜んでいただけたこと、また、その接客が被災されたご家族の気持ちをほんの少しでも和らげることができたとしたら、それはお店にとっても、私にとっても非常にうれしい限りです。今後もお客様一人ひとりに最適なおもてなしを心がけていきたいと思います。

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